「スレート」という言葉を聞いたことはあっても、
- 屋根材なのか外壁材なのか
- サイディングとはどう違うのかよくわからない
という方もいるのではないでしょうか。
スレートは、屋根や外壁に用いられる建材の一つです。
- 種類
- 特徴
- メンテナンス方法
など、知っておきたいポイントがいくつかあります。
今回の記事では、
- スレートとは何か
- 屋根材・外壁材の種類
- サイディングとの違い
- メリット・デメリット
- メンテナンス方法
などをわかりやすく解説します。
スレートについて理解を深めておきましょう。
メンテナンスを検討する際の参考にしてください。
スレートとは
スレートとは、
- 粘板岩を薄く板状に加工した天然石材
- またはセメントや繊維質
などを主原料とします。
板状に成形した建材のことを指します。
屋根材や外壁材として使用されます。
大きく分けて「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類があります。
スレートの種類
天然スレート
特徴
天然の粘板岩を薄く剥がして加工したものです。
独特の風合いと重厚感があります。
耐久性が非常に高く、長寿命です。
メリット
- 自然な美しさ
- 高い耐久性
- 断熱性
- 耐候性
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デメリット
- 価格が高い
- 重量があるため建物への負担が大きい
- 産出量が限られているため希少
用途
主に屋根材として使用されます。
歴史的な建造物や高級住宅などで見られます。
価格: 化粧スレートに比べて非常に高価です。
化粧スレート
特徴
セメントや繊維質などを主原料として成形したものです。
軽量で施工性が良いのが特徴です。
様々な色や形状があります。
デザインの自由度が高いです。
メリット
- 天然スレートに比べて安価です。
- 軽量で建物への負担が少ない
- デザインのバリエーションが豊富
デメリット
- 天然スレートに比べて耐久性が劣る
- 定期的なメンテナンス(塗装など)が必要
用途
主に屋根材として使用されます。
一般住宅で広く普及しています。
価格
天然スレートに比べて安価です。
特に屋根材として使用される化粧スレートは、
- 「コロニアル」
- 「カラーベスト」
などの商品名で知られています。
これらはセメントを主原料とします。
薄い板状に成形したものです。
軽量で施工性が良いです。
コストパフォーマンスに優れているため、日本の住宅で広く普及しています。
スレートの用途
屋根材としての用途
メリット
- 断熱性
- 耐候性
- 防火性
に優れています。
軽量な化粧スレートは、建物への負担を軽減する効果もあります。
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デメリット
化粧スレートは定期的な塗装メンテナンスが必要です。
劣化が進むとひび割れや反りが発生することがあります。
メンテナンス
定期的な塗装(5~10年ごと)が推奨されます。
劣化が著しい場合は葺き替えが必要になります。
外壁材としての用途(スレートサイディング)
メリット
デザイン性が高く、意匠性の高い外観を実現できます。
防火性にも優れています。
デメリット
他のサイディング材に比べて価格が高い傾向があります。
メンテナンス
定期的な洗浄や塗装が必要です。
スレートサイディングと他のサイディングの違い
スレートサイディングは、セメントなどを主原料とした板状の外壁材です。
他のサイディング材とは素材や特徴が異なります。
項目 | スレートサイディング | 窯業系サイディング | 金属系サイディング | 木質系サイディング |
---|---|---|---|---|
主な素材 | セメント、繊維質 | セメント、繊維質 | 金属(ガルバリウム鋼板、アルミなど) | 木材 |
特徴 | デザイン性が高い、防火性に優れる | デザインが豊富、防火性・耐候性に優れる | 軽量、断熱性・耐候性に優れる | 自然な風合い、断熱性がある |
価格 | 高め | 中程度 | 中程度 | 高め |
メンテナンス | 定期的な洗浄、塗装が必要 | 定期的な洗浄、塗装が必要 | 定期的な洗浄が必要、錆びにくい加工がされているものもある | 定期的な塗装、防腐処理が必要 |
スレートのメンテナンス
屋根材としてのメンテナンス
塗装
化粧スレートは、定期的な塗装を行うことで防水性を維持します。
寿命を延ばすことができます。
5~10年ごとの塗り替えが推奨されます。
葺き替え
劣化が著しい場合は、葺き替えが必要になります。
外壁材としてのメンテナンス
洗浄
定期的に水洗いなどで汚れを落とすことで、美観を保つことができます。
塗装
必要に応じて塗装を行うことで、防水性を維持します。
劣化を防ぐことができます。
スレートは、屋根材や外壁材として使用される建材です。
修繕や改修を検討する際は、専門業者に相談することをおすすめします。