外壁のひび割れや汚れが目立ってきたら、外壁塗装を検討される方も多いでしょう。
その際、選択肢の一つとして「カバー工法」が挙げられます。
しかし、カバー工法は万能ではありません。
建物によっては適さないケースもあります。
今回の記事では、
- カバー工法が適さないケース
- 外壁塗装で失敗しないための注意点
についてわかりやすく解説します。
カバー工法とは?
カバー工法とは、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねていくリフォーム方法です。
短期間で施工できます。
費用も比較的抑えられることから、多くの住宅で採用されています。
カバー工法で外壁をリメイク!古い家を新築のように生まれ変わらせる
カバー工法が適さないケース
下地の劣化が激しい場合
- ひび割れ
- 剥がれ
- 腐食
などが広範囲に及んでいる場合。
カバー工法では根本的な解決になりません。
下地の補修が必須となります。
結果的に費用が高くなる可能性があります。
【外壁塗装】塗膜が剥がれる原因と寿命を延ばす対策を徹底解説!
建物の構造的な問題がある場合
構造的な問題を隠蔽してしまう可能性があります。
建物の寿命を縮める恐れがあります。
- 基礎の傾き
- 柱の腐朽
など、建物の構造に問題がある場合は、専門家による診断が必要です。
断熱性能の向上を期待する場合
カバー工法だけでは、断熱性能の劇的な向上は期待できません。
- 断熱材の追加
- 内窓の設置
など、別の対策が必要となる場合があります。
重量増加が懸念される場合
建物の構造によっては、重量が増えることで建物に負担がかかる場合があります。
カバー工法を選ぶ際の注意点
専門業者に相談する
専門業者に建物の状態を診断してもらいましょう。
最適なリフォーム方法を提案してもらいましょう。
契約内容をしっかり確認する
- 保証内容
- アフターサービス
などを確認しましょう。
トラブルを防ぎましょう。
複数の業者に見積もりを取る
複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
比較検討することが大切です。
カバー工法以外の選択肢
重ね塗り
既存の塗膜の上に新しい塗料を重ねて塗る方法です。
下地の状態が比較的良好な場合に適しています。
外壁塗装で重ね塗りは本当に必要?なしでも大丈夫なケースも解説
張り替え
既存の外壁材を剥がして、新しい外壁材に張り替える方法です。
下地の状態が悪い場合や、デザインを一新したい場合に適しています。
外壁張り替えのメリット・デメリット|費用相場と工期、最適なケースを解説
改修
外壁の劣化部分を補修します。
必要な箇所を交換する方法です。
カバー工法は、手軽に外壁リフォームができる方法です。
しかし、全ての建物に適しているわけではありません。
- 建物の状態
- リフォームの目的
によって、最適な方法は異なります。
専門業者に相談し、建物の状況に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。