カバー工法が向かない建物とは?外壁塗装の専門家が解説

77 外壁塗装

外壁のひび割れや汚れが目立ってきたら、外壁塗装を検討される方も多いでしょう。

その際、選択肢の一つとして「カバー工法」が挙げられます。

しかし、カバー工法は万能ではありません。

建物によっては適さないケースもあります。

今回の記事では、

  • カバー工法が適さないケース
  • 外壁塗装で失敗しないための注意点

についてわかりやすく解説します。

カバー工法とは?

カバー工法とは、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねていくリフォーム方法です。

短期間で施工できます。

費用も比較的抑えられることから、多くの住宅で採用されています。

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カバー工法が適さないケース

下地の劣化が激しい場合

  • ひび割れ
  • 剥がれ
  • 腐食

などが広範囲に及んでいる場合。

カバー工法では根本的な解決になりません。

下地の補修が必須となります。

結果的に費用が高くなる可能性があります。

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建物の構造的な問題がある場合

構造的な問題を隠蔽してしまう可能性があります。

建物の寿命を縮める恐れがあります。

  • 基礎の傾き
  • 柱の腐朽

など、建物の構造に問題がある場合は、専門家による診断が必要です。

断熱性能の向上を期待する場合

カバー工法だけでは、断熱性能の劇的な向上は期待できません。

  • 断熱材の追加
  • 内窓の設置

など、別の対策が必要となる場合があります。

重量増加が懸念される場合

建物の構造によっては、重量が増えることで建物に負担がかかる場合があります。

カバー工法を選ぶ際の注意点

専門業者に相談する

専門業者に建物の状態を診断してもらいましょう。

最適なリフォーム方法を提案してもらいましょう。

契約内容をしっかり確認する

  • 保証内容
  • アフターサービス

などを確認しましょう。

トラブルを防ぎましょう。

複数の業者に見積もりを取る

複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

比較検討することが大切です。

カバー工法以外の選択肢

重ね塗り

既存の塗膜の上に新しい塗料を重ねて塗る方法です。

下地の状態が比較的良好な場合に適しています。

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張り替え

既存の外壁材を剥がして、新しい外壁材に張り替える方法です。

下地の状態が悪い場合や、デザインを一新したい場合に適しています。

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改修

外壁の劣化部分を補修します。

必要な箇所を交換する方法です。

カバー工法は、手軽に外壁リフォームができる方法です。

しかし、全ての建物に適しているわけではありません。

  • 建物の状態
  • リフォームの目的

によって、最適な方法は異なります。

専門業者に相談し、建物の状況に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。